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山梨県立博物館
かいじあむティーチャーズクラブ
メールマガジン 第6号 2006.10.18.
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■も く じ■
1. 【クラブ事務局からのお知らせ】
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総合教育センターで博学連携特別研修会が行われます。
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博物館を活用した実践を!!
2. 【近頃のかいじあむ】
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開館1周年記念特別展いよいよ開始。
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体験工房の「屋号の展示」見ましたか?
3. 【イベント等の案内】
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1. 【クラブ事務局からのお知らせ】
■1. 総合教育センター主催の博学連携特別研修会が開催されます。ティーチャーズクラブの先生方にはご参加をお願いしたいと思いますし,まわりの先生方やご友人,ご家族等も,ぜひ,お誘いください。
○日時 平成18年11月20日(月・県民の日)午前9時30分開演。
○内容
平川 南当館館長による講演『学校教育と博物館〜地域史の展開』
大国小学校教諭 青木 央先生による実践発表『博物館と学校の連携の可能性』
○会場 総合教育センター大研修室
申し込み方法や詳しい内容は後日連絡します。とりあえず,日時をお伝えしておきますので,予定に入れておいてください。なお,この日は県民の日なので,常設展・企画展とも無料となります。特に,特別展『祈りのかたち』はこの日が最終日です。お見逃しなく。
■2. 博物館を活用した実践に取り組んでいただいているでしょうか? 「博物館の活用」とは,博物館に足を運ぶことだけに限りません。博物館に来なくても,できることがたくさんあります。かいじあむ山梨県立博物館は,山梨の歴史を後世に伝える施設です。子どもたちの教育におおいにご活用ください。博物館に来ないでも,以下のような活用法があります。
○貸出教材ミュージアムキットの活用
戦国キット,江戸時代キット,旅姿キットという「グッズと衣装のキット」と,山梨の歴史を12枚の大型図版にまとめた「かいじあむ歴史かみしばい」があります。詳しくは,このアドレスに。
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_kyouin_05museumkit.htm
○「出前授業」の活用
学芸員や教育主事による「出前授業」という事業を行っています。博物館の事業なので,旅費や講師料のご心配は無用です。とりあえず,どんな話をしてほしいのか,電話でご相談ください。「そうそう話だったら,○×学芸員がいいと思います」といった具合にコーディネートさせていただきます。具体例をホームページに掲載しました。
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_kyouin_0601demae.kwgckita.htm
○ホームページから情報収集
博物館のホームページから展示の概要であるとか,学校教育による活用の仕方について情報収集してください。
・博物館のホームページ(トップページ)
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/index.html
・教職員のためのページ
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/2nd_kyouin.html
○電話による問い合わせ
「こんな資料はないか?」「こんなことはできないか?」など,小さなことでも結構です。お気軽にお問い合わせください。先日も「昔の農機具はないか?」というお問い合わせがあって,さっそく担当学芸員に確認し,活用計画を立てていただきました。
○その他
校内研の一環として博物館を訪れる学校もあります。どのように授業に生かすかを考えながら展示を見ていただいたり,私たち博物館スタッフと意見交換したりしました。
2. 【近頃のかいじあむ】
■1. いよいよ開館1周年記念特別展『祈りのかたち〜甲斐の信仰』が始まりました。善光寺の薬師如来座像,放光寺の愛染明王座像など,県内の国指定重要文化財16件をはじめ多数の仏像や仏画が県立博物館で観られます。この機会にじっくりご覧ください。なお,途中で展示替えされる仏像や仏画もありますので,ご注意ください。
●特別展の会期 平成18年10月14日(土)〜11月20日(月)
●展示替えの予定
蘭渓道隆経行像(建長寺) 初日〜10月29日(日)
抜隊得勝像(松泉寺) 10月31日(火)〜最終日
善光寺如来絵伝(第二幅)(善光寺) 初日〜10月29日(日)
善光寺如来絵伝(第一幅)(善光寺) 10月31日(火)〜最終日
■2. 体験展示「テレビゲーム」ブースの「軒」の部分を外から見ると,「家紋」のようなマークが横にずらりと並んでいて,まるで「のれん」のようです。このマークは,江戸時代に甲府城下町に実際にあったお店の屋号です。屋号は全部で48個あります。皆さんが見たことのある屋号もあると思いますが・・・探してみてくださいね。それらは,つまり,江戸時代から続いているお店というわけです。
幕末期に出版された『甲府買物独(ひとり)案内』という買物ガイドブックがあります。ちょうど持ち歩きやすい大きさ。まさしく「ハンドブック」です。甲府城下町のお店が,扱っているものの「いろは順」に載っています。糸肆(いとし=糸屋さん)5軒,色糸1軒,入歯1軒,石細工1軒,糸(木綿)2軒,印伝細工所1軒,蝋燭(ろうそく)7軒,ろくろ2軒,・・・といった具合です。見た感じは,電話帳の広告欄。1軒分が四角い枠で仕切られ,中に屋号と住所,扱っている商品,家主の名前が書いてあります。
このガイドブックを片手に,これら屋号を読み解くワークショップを行ってみたいなと思っています。もし,取り組んでみたい先生・学級がありましたら,ご連絡ください。
3. 【イベント等の案内】
●平成18年10月21日(土)午後1時30分から。1時間程度。
ギャラリートーク 特別展について実際に展示室でお話をします。
申し込み不要。特別展の観覧料が必要です。
●平成18年10月22日(日)午後1時30分から3時まで。
館長トーク 当館の平川 南による月に一度の講演会。
今回のテーマは『川と海の道〜古代の水上交通を見る新視点・・・第二河口・曳き舟』。
生涯学習室。無料。申し込み不要。
●平成18年10月28日(土)午後1時30分から。1時間程度。
ギャラリートーク 特別展について実際に展示室でお話をします。
申し込み不要。特別展の観覧料が必要です。
●平成18年10月29日(日)午後1時30分から4時30分まで。
特別記念講演会 「山梨の仏教美術入門Q&A」講師:濱田隆先生(元山梨県立美術館長),
「山梨の信仰の歴史」講師:清雲俊元先生(山梨郷土研究会理事長)
総合教育センター(博物館の隣)大研修室。事前申し込み不要,聴講無料。
●平成18年11月3日(金・祝)午後1時から。1時間程度。
第11回 お庭で自然観察。博物館の庭を散歩しながら自然観察を楽しみます。
ロビー集合。無料。申し込み不要。以前の「お庭」の様子は,以下のホームページから。http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_niwa_01030610eventniwa.htm
【編集後記】
今号のメールマガジンは植原が担当しました。
秋の遠足シーズンで,毎日,多くの学校が博物館に来てくださいます。短い学校だと1時間しかいらっしゃいません。まさに『一期一会』です。
そんな一期一会を大切にし,子どもたちにできるだけ充実した時間をすごしてもらいたいので,短い時間で,より正確に,しかも,よりイメージ豊かに伝えるにはどうしたらいいか,日々,工夫しています。
たとえば,衛星写真を大きく床面に貼り付けた『導入展示』では,「わたしたちの学校」「博物館」と書いたミニミニ立て看板を用意し,博物館と自分たちの学校の位置関係が視覚的に分かるようにしています。養蚕農家のジオラマ前では,以前,受け持った子どもたちと苦労して育てたカイコのまゆを,子どもたちに見せています。
「こんな工夫をすれば,もっと分かりやすくなるよ」といったご意見がありましたら,ぜひ,お聞かせください。・・・それにしても,子どもたちとの会話を楽しみながらガイドをしていると,学校に勤めている先生方がうらやましくなります。
配信元:山梨県立博物館 企画交流課(ティーチャーズクラブ担当)
〒406-0801 笛吹市御坂町成田1501-1
電話:055-262-1278
ファックス:055-261-2632
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