山梨県立博物館 かいじあむ
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概要お庭で自然観察
 
 ■第13回 『お庭で自然観察』 平成19年1月3日 ダイジェスト

バードウォッチング1
バードウォッチング2


 


バード
  ウォッチング

 昨年の暮れに館で購入した双眼鏡の初おろしです。参加者の皆さんにお渡しし、見方の説明をしていたら、さっそく鳥が飛んできて、枝に止まってくれました。
  ヒヨドリという鳥でした。しばらく観ていたら、公衆の面前でウンチをしました。
  次いで、冬鳥であるツグミも来てくれて、じっくり観ることができました。

探してみよう
ふきのとう

 

 


ふきのとう

 木の根元にふきのとうを見つけました。まだお正月だというのに、もう出てきたということは、やっぱり暖冬の影響でしょうか。
  参加してくれた子どもたちに「ふきのとうって知ってる?」と尋ねたら、誰も知りませんでした。

白い実
木の下で発見
捜索隊一行

 

 

 


白い実を捜せ!

 今日の観察会の大きなテーマの一つ目はバードウォッチングですが、もうひとつ、このような白い実(?)を皆さんに捜してもらいました。
  捜したら、館の地図のその場所にシールをはり、拾った実(?)は白いビニール袋に入れてもらいました。

 フシギなんですよ。捜しているうちに、ある程度大きな木の下でばかり見つかることがわかりました。
  でも、特定の種類の木の下で見つかるのではなく、いろいろな木の下で見つかります。

 【地面で実(?)が見つかった木】
クヌギ
エゴノキ
コブシ
シラカシ
スダジイ
ケヤキ
ヤマナシ
ソメイヨシノ
イロハモミジ・・・など

ヤマナシの木の下には?

 

 

白い実を捜せ 2

 ヤマナシの下でもたくさん見つかりました。でも、これはヤマナシの実でもないし、中のたねでもありません。

解説中の植原教育主事
オニグルミの冬芽

 

 

 

 
クルミの冬芽

 途中でかわいいオニグルミの冬芽をみんなで見ました。
  こんなときにも、双眼鏡は便利なんですよ。

ヒメリンゴの木の下にも

 

 

白い実を捜せ 3

 ここはヒメリンゴの木の下なのですが、ここでも例の白い実(?)がたくさん見つかりました。
  でも、もちろん、ヒメリンゴのたねではありません。謎は深まるばかりです。

計数中
現場を確認
去年のセンダン

 


白い実を捜せ 4

 ついに庭を一周してしまいました。みんなで拾った実(?)を出して、みんなで協力して数えたら(10ずつのかたまりをつくりました)352個もありました。

 そして、最後にたねあかし。じつは、このたね(実ではなく、たねです)は、センダンという木のたねです。センダンは、博物館の隣の教育センターの敷地内に何本かありますが、今日歩いた館の庭にはありません。
  ・・・ということは・・・そうです、鳥たちによって運ばれたのです。ちょうど、センダンの木にムクドリたちが来て、目の前で、センダンの実を食べていました(というより、飲み込んでいました)。
  鳥たちが運んでくれるたねがあることはよく知られていますが、たった1時間歩いた範囲内に300個を超えるたねが見つかったのですから、木に対する鳥たちの貢献度はものすごいですよね。

 ひとつ、気がかりなことがあります。左の写真は去年の1月24日の写真ですが、センダンの実がたわわに実っています。でも、今年はお正月でもう丸裸状態。ということは、この冬は野山に鳥たちの食べ物が少ないということでしょうか?

 それにしてもおもしろいですね。木のたねを一生懸命に集めていたら、鳥たちの生活が見えてきました。

分布図

 

 

  お ま け

  参加した皆さんで作った、「センダンのたねが見つかった場所」マップです。赤いシールは10個以上がまとまって見つかったところです。

 


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