山梨県立博物館 かいじあむ
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概要お庭で自然観察
 
 ■第12回 『お庭で自然観察』 2006年12月10日 ダイジェスト



  雪 山

 博物館の外へ出たら、遠く秩父の山々が雪をかぶっていました。
  カラスが飛んでいるのが写っていますが、その右ななめ上が金峰山です。

 


  クマシデ

 まず目についたのが、この実。枝からいくつもぶらさがっています。クマシデの実ですが、「シデ」とは漢字で書くと「四手」あるいは「紙垂」で、しめ縄などにつるす紙のこと。枝から実がぶら下がった様子から命名されたようです。
  さわってみると、1枚1枚の「レタスの葉」のようなものがパラパラと別れてしまい、そのつけ根にたねがあることがわかります。風に乗って飛ばされるタイプのたねです。

 


  ネコヤナギ

 ネコヤナギの冬芽といえば全身に銀色の、いかにも暖かそうなコートを着ている・・・というイメージがありますが、さいしょは、このように赤いカバーがしっかりついています。
  葉っぱにじっくりさわってもらいました。葉の表と裏では感触がまったく違うんですよ。

 


  どんぐり

 大きな木の下に、たくさんのどんぐりが落ちていたので、それを拾い、絵本の検索ページを使って、なんという名前の木なのか調べてもらいました。
  冬になっても葉を落とさないし(常緑樹)、「はかま」に横しまがあるし、葉の先端側半分にギザギザがあることから、シラカシであることがわかりました。

 

 

 
  落ち葉ゲーム
 「1種類の落ち葉につき2枚ずつ、落ち葉を拾ってきてください。何種類の落ち葉がみつかるでしょうか?」
  拾ってきた落ち葉を、みんなで種類わけしてみました。名前はわからなくともしっかり「分類」できるものです。
  続いて神経衰弱ゲームをやろうと思っていましたが、風が強いので、やめました。

 

 

  鳥の仕事場

 「鳥の仕事がよくわかる場所にお連れしましょう」と、行った場所がここ。うんちの大行進です。よく見ると、うんちのなかにたくさんの植物のたねが入っています。
  これが鳥の仕事。自分では移動できない植物たちですが、こうやってたねを鳥に運んでもらうんですよね。

 

 

  秘密の場所

 「最後に、とっておきの秘密の場所に行きましょう」 そこには、こんなものが落ちていました。上の写真の「灰色の物体」の左には、鳥の羽根の軸(羽軸といいます)が見えます。下の写真は小鳥のくしばしです。
  「・・・ということは、ここでだれかが小鳥を食べたってこと???」
  じつは館の建物のここの軒は、チョウゲンボウという鷹(たか)のお気に入りの場所で、飛来しているのを、よく見ています。
  上の写真は、チョウゲンボウが出したペリット(食べたものの内、未消化分をまとめて、口から吐き出したもの)です。

 

 

  お ま け

 「お庭の自然観察」終了後、みんなでオニグルミの冬芽を見に行きました。なごみ系・いやし系の「顔」でしょう!?

 


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