■研究情報
【 外部資金による研究 】
.科学研究費
若手研究(B)
研究テーマ:遺跡出土馬遺体の系統分類のための基礎的研究
研究代表者:
植月 学(当館学芸員)
研究期間:
平成23年4月〜平成26年3月(3年間)
※終了しました。科学研究費助成事業データベースの該当ページへ(外部サイトにリンクします)。
本研究による成果の一部は平成26年度秋季企画展「甲斐の黒駒」において紹介させていただきました。
研究概要:
馬は人・物・情報の伝達手段として、または軍事力の面で、日本史に大きな影響を及ぼしてきた。わが国在来馬の系統については、遺伝学的研究の進展により、モンゴル在来馬と近縁で、単一由来であるとの説が有力である。しかし、在来馬が具体的にどのような歴史をたどってきたのかについて、現生の馬から知り得ることは限られる。各時代にどのような系統の馬が飼育され、それが生産管理や流通形態とどう関連していたのかについては、遺跡から出土する馬遺体がもっとも直接的な証拠となり得る。本研究では上記課題について、出土馬歯の形状解析を軸に解明することを目的とする。
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