第1回みんなでつくる博物館協議会
日時:平成17年9月14日(水) 午後1時30分から 午後3時30分まで
場所:山梨県立博物館 生涯学習室
1 博物館の準備状況について
○一つの展示室の中にたくさんのコーナーがある。この博物館は多様なテーマを用意しておき、次の興味につなげるための「きっかけ作り」の場としていきたい。ただし、「展示されていることが全て」なのではなく、博物館の展示をきっかけとして県内各地の歴史・文化の現場につなげていくようなしくみが欲しい。
○県民に親しまれる博物館にするためにも,ボランティアに参画してもらうのは,いいことだ。
○一つの事業を多面的に行うことが重要だ。また,それをどのように県民に知っていただくかも大きな課題となる。体験型展示などは他の博物館にないようなしかけである。例えば竹馬を作るというイベントにしても、ただ竹馬を作るだけではなく,その竹馬に関する文化的背景の紹介も含めて欲しい。
○県民参画事業で作成されたツアーコースや小冊子を活用すれば,様々なイベント等ができる。また今後は月に1回くらい,託児所を設けたり,NPOやボランティアが子どもたちの相手をしたりするような日を設けたい。
2 博物館の評価について
○ あくまでもこの博物館の当初からの使命が達成できているかどうかに重点をおいた評価精度としたい。今後、具体的な評価システム作りについて検討したい。
第2回みんなでつくる博物館協議会
日時:平成18年3月27日(月) 午後2時から午後4時10分まで
場所:山梨県立博物館 生涯学習室
1 山梨県立博物館の評価制度について
○近年、公共施設に対する評価が盛んに議論されているが、現状では相対評価から絶対評価へと重視される傾向にある。確かにそれは大事なことではあるが、官から民へという時勢の中で、単に経済的な評価だけが突出して重要視されるきらいがある。だから、この山梨県立博物館の評価方法については、利用者の視点を加えるなどの複眼的な評価が必要となるだろう。
○評価項目を作ったことで、将来的に館の活動が制約される可能性も想定されるので、注意して欲しい。
○評価になじむこととなじまないことがあることを提示する必要がある。
○確かに数字では評価し得ないものもあるが、一方で公共施設には数値による評価が求められる情勢にあり、そうでなければ県民の理解は得られない。
○数値が一人歩きしないように、その数値の持つ意味や基準についての説明を十分に行う必要がある。
○数値による評価は制約に結びつく負の側面もあるが、反面、それを利用することで、館の活動を守ることにもつながる。
○「診断」のための評価ではなく、「改善」のための評価であることを忘れてはならない。評価結果から「改善」を行うことを資料中に明記することが必要である。
2 平成18年度の事業計画
○博物館の庭も含め館外も多目的使用が可能な空間である。今後、積極的に活用したい。
○事業活動については、地域との連携についても視野に含めて欲しい。一般的に現在では学校や産業界なども博物館との連携について注目している。うまく連携事業を行うことが出来れば、県立博物館への認知度も高まるであろう。