■主な展示資料
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「文治元年平家の一門亡海中落入る図」
芳年15歳の記念すべきデビュー作とされる作品。文治元年(1185)は平家一門が壇ノ浦にて滅亡した年で、画面中央で碇を躰に巻きつけ入水する平知盛の様子は、「義経千本桜」に見られる印象的なシーンである。 |
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「狂画将基尽し」
“はじき将棋”“まわり将棋”“はさみ将棋”など将棋の遊び方をはじめとして、“はだか王”のようなハンデ戦、“二歩”などの禁じ手など、将棋の常套句が戯画としてあらわされている。
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「英名二十八衆句 妲己の於百」
芳年と兄弟子である落合芳幾が14点ずつ手がけた全28点の揃物。歌舞伎や講談などでよく知られた刃傷沙汰を主題とし、残虐な描写が多いため、“血みどろ絵”“無惨絵”などと称された。
芳幾作品も含めて、本展では「英名二十八衆句」全28点を公開します! |
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「魁題百撰相 駒木根八兵衛」
南北朝時代から江戸時代初期までの戦乱に関わった人物が、詞書とともに描かれたシリーズ。本図は種子島で鉄砲を研究したといわれる砲術の名人、駒木根八兵衛があらわされている。 |
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「東京名勝高輪 蒸気車鉄道之全図」
明治5年(1872)に新橋・横浜間に鉄道が開通するが、本図はそれに先立って前年に描かれた。機関車をはじめとして西洋人等の描写に、銅版画からの影響が見て取れる。 |
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「義経記五條橋之図」
義経と弁慶が五條橋の上で戦う様子が躍動感ある構図で捉えられている。義経が投げつけた扇を弁慶が長刀の柄で受け止めた場面が、巧みな筆さばきで切り取られている。 |
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「大日本名将鑑 源三位頼政 猪早太」
「大日本名将鑑」は天照皇大神から徳川家光までの人物を、各々の事績とともに添えて紹介する揃物である。本図は鵺退治で有名な、頼政の武勇伝が描かれている。 |
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「西郷隆盛霊幽冥奉書」
西郷隆盛が没した翌年、明治11年(1878)に刊行された。冥界から、西郷の霊が建白書を提出にやってくるという空想が描き出されている。 |
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「松竹梅湯嶋掛額」
歌舞伎「松竹梅湯嶋掛額」のクライマックスで、決死の覚悟で火見櫓に上る八百屋お七が描かれている。縦2枚続きの構図を巧みに使った優品である。 |
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「芳年漫画 於富与三郎話」
明治18年(1885)から明治22年(1889)にかけて刊行された、全20点の揃物中、本図は『与話情浮名横櫛』が題材となっている。与三郎と蝙蝠安が、ゆすりに入るための打ち合わせをしている。
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「月百姿 玉兎 孫悟空」
没年である明治25年(1892)まで、実に8年の歳月をかけて“月”というテーマに取り組んだ芳年最晩年の傑作の揃物である。本図は月を背景に兎と孫悟空が配されているが、他にも和漢の物語から謡曲、漢詩など、様々な画題で描かれている。
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「佐久間盛政 羽柴秀吉を狙ふ」
本展に出展している芳年コレクションの所蔵者である、日本画家の西井正氣氏が、芳年の描いた甲府道祖神祭幕絵を忠実に模写した屏風。賤ヶ岳の合戦の一場面が描かれている。 |
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「新津清右衛門正光像」
芳年が山梨を訪れた際に描いたとされる肖像画。顔の表情や着物の質感などが、印影表現を用いて効果的に描かれている。 |
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「楠公父子之図」(3月17日(土)〜4月16日(月))
山梨出身の芳年の弟子、中澤年章による歴史画である。楠木正成とその息子である正行が西国街道の桜井の駅にて決別する、「桜井の別れ」の一場面が表されている。
※中澤年章の作品は他にも展示されます! |
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◆常設展示室にて芳年作品特別公開
芳年展の開催に合わせ、常設展示室「江戸文化の往来」コーナーにて、山梨県立博物館で所 蔵する芳年作品を特別公開いたします。展覧会とあわせてお楽しみください。
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■関連イベント |
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講演会 |
日時:3月24日(土曜) 午後1時30分〜午後3時
講師:松田美沙子(当館学芸員)
「国芳と芳年―師弟関係から見る二人の作品―」 ※終了しました。
場所:生涯学習室
日時:4月22日(日曜) 午後1時30分〜午後3時
講師:平林彰氏(山梨県立美術館学芸員)
「芳年の時代―幕末明治を駆け抜けた画家たち―」 ※終了しました。
場所:生涯学習室
日時:5月6日(日曜) 午後1時30分〜午後3時
講師:江宮隆之氏(小説家)
「芳年の新しさと幔幕絵の謎―野口二郎・功刀亀内をキーワードに―」
場所:生涯学習室
※いずれも申込不要、聴講無料 |
ギャラリー・トーク |
◆スペシャルギャラリー・トーク ※終了しました。
出品作品の所蔵者である西井正氣氏(日本画家)によるギャラリー・トークです。
日時:3月17日(土曜) 午後1時30分から(所要時間1時間程度)
場所:企画展示室
◆ギャラリー・トーク※終了しました。
日時:3月25日(日曜)、4月30日(月曜・祝日) 午後3時から(所要時間1時間程度)
場所:企画展示室
◆ちょっとマニアックなギャラリー・トーク ※終了しました。
通常のギャラリートークよりも掘り下げた内容をお話します。
日時:4月14日(土曜)、5月13日(日曜) 午後3時から(所要時間1時間程度)
場所:企画展示室
※いずれも申込不要、本展観覧券が必要 |
かいじあむ子ども工房 |
◆浮世絵を摺ってみよう ※終了しました。
簡易版の浮世絵摺り体験を行うことができます。
日時:4月14日(土曜) 午前10時30分から午後3時(所要時間30分程度)
場所:ロビー
◆君も芳年に弟子入り?!着物の柄をデザインしてみよう ※終了しました。
芳年は弟子に指示して、浮世絵中の着物模様などを描かせていました。
芳年の弟子になったつもりで、芳年の浮世絵中に描かれている着物模様をデザインし、
世界に1枚だけの下敷きを作りましょう。
日時:5月12日(土曜) 午前10時30分から午後3時(所要時間30分程度)
場所:ロビー
※いずれも申込不要、参加無料 |
あそぼう!まなぼう!寺子屋ひろば
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◆芳年めんこを作ろう※終了しました。
芳年の浮世絵をデザインしためんこを作って遊んでみましょう。
日時:3月18日(日曜) 午前11時から(所要時間30分程度)
場所:常設展示室
◆“歌舞伎”のプラバンを作ろう ※終了しました。
芳年が描いた歌舞伎役者の浮世絵でかっこいいプラバンを作ってみましょう。
日時:3月25日(日曜)、4月22日(日曜)、5月13日(日曜)
午前11時から(所要時間30分程度)
場所:常設展示室
◆浮世絵で下敷を作ろう※終了しました。
芳年の浮世絵を使ったぬり絵で、自分だけの下敷を作ってみましょう。
日時:4月29日(日曜) 午前11時から(所要時間30分程度)
場所:常設展示室
◆芳年の下絵にステンシルで色付けしてみよう ※終了しました。
ポンポンとたたいて芳年の絵に色付けしてみましょう。
日時:5月6日(日曜) 午前11時から(所要時間30分程度)
場所:常設展示室
※いずれも申込不要、常設展観覧券が必要 |
子どもの日特別イベント |
◆なぜなに?!うきよえ教室 ※終了しました。
芳年が描いた浮世絵を見ながら子ども向けに浮世絵のお話をします。
日時:5月4日(金曜・祝日)・5日(土曜) 午後3時から(所要時間30分程度)
場所:企画展示室
※申込不要、本展観覧券が必要
◆スペシャル寺子屋ひろば ※終了しました。
芳年作品をもとにのぼり旗とつまみ細工を作ります。
日時:5月4日(金曜・祝日)・5日(土曜)
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■本展の展示図録が刊行されました。 |
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本展では、展示作品の図版や解説、論考、コラムなどを掲載した展示図録を刊行致しましたので、合わせてご利用ください。
A4変型判 312頁
価格:2,500円(税込)
(※写真左は表紙、右は裏表紙)
ご好評につき完売しました。
詳しくはこちら |
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■山梨関係作品に関するリーフレットをお配りしております。 |
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芳年の山梨に関係する画業について紹介するリーフレットを展示室で無料配布しております。
A4判 4頁
無料 |
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■「芳年展」山梨県立博物館オリジナル電話メモ |
芳年が描いた浮世絵中が、かわいらしい電話メモになりました!
展覧会会期終了(〜平成30年5月14日)までダウンロードいただけます。
ぜひご利用くださいませ!
※配布終了しました。
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