平成23年(2011)3月11日に発生した東日本大震災は、私たちの災害への向き合い方を大きく変えるものでした。それ以降も、地震や洪水が毎年のように日本の各地を襲っています。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大も、私たちの生活を脅かす災害と捉えれば、私たちはまさに連続する災害のただなかを生きているといえるでしょう。 大正後期から戦前期にかけて、同和火災(現あいおいニッセイ同和損保)の廣瀬鉞太郎(ひろせ えつたろう)氏が収集した1400点余りの災害資料は、18世紀から20世紀初頭に日本全国で発生した各種災害をほぼ網羅しています。これらの記録には、災害を擬人化して飄々と受け流す態度も見られます。人々の揺れ動く感情、それを乗り越えて後世に被害を伝えようとする姿勢は、災害・疫病の続く社会を生きる私たちと、驚くほど重なって見えてきます。過去の人々は一体どのように災害を記憶し、伝えようとしてくれたのでしょうか。本展ではその様子を約140点の資料からご紹介いたします。いつ起こるかわからない災害に対する心構えの一助としていただければ幸いです。
■期間 令和4年3月11日(金曜)〜5月9日(月曜) (休館日:毎週火曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日(金)) ■時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) ■観覧料
250円
●高校生以下の方、県内在住の65歳以上の方、障害者の方(およびその介護をされる方)は無料です。 ●宿泊者割引は、県内のホテルや旅館等に当日か前日に宿泊される方を対象とした割引料金です。 ●無料、 割引料金の対象となる方はそれぞれ証明できるものをご提示ください。 ●購入日から1年間何度でも観覧できる年間パスポートもございます。
罹災者の各種風俗 明治43年(1910)か
企画展「伝える―災害の記憶 あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料」展示図録 B5版、184頁 2,000円(税込)品切 詳しくはこちら