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博物館資料のなかの『富士山』
葛飾北斎 冨嶽三十六景
3:山下白雨(さんかはくう)
夏の激しいにわか雨を白雨という。雪が残っている頂は、青空を背景にして瑞雲の上にそびえ、一方、裾野は厚い雨雲に覆われて真っ暗となり、稲妻が走っている。気象現象の対比によって富士のスケールの大きさが表現されている。視点が富士の山頂と同じくらいの高さにとられ、まるで天空から見下ろしているかのような眺めである。