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インデックス>富士山>葛飾北斎 冨嶽三十六景

富士山


博物館資料のなかの『富士山』

葛飾北斎 冨嶽三十六景

44:駿州片倉茶園ノ不二(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)

駿州片倉茶園ノ不二

彼方まで続く大規模な茶園で、忙しく立ち働く様子が展開されている。黄金色の茶が軒先まで茂っている。女たちが並んで茶摘をし、男たちは摘んだ茶葉を籠に詰め込み、その籠を天秤や馬で作業場に運ぶ。園内の畦道をたどりながら茶摘の工程を概観することができる。

※片倉茶園(静岡県)
…静岡の茶の生産は、鎌倉時代に始まると伝えられている。江戸時代初期には、安倍川や大井川流域に広がる山麓の村々で盛んとなった。しかし、現実には片倉村は駿河国に存在しない。徳倉村(戸倉、静岡県清水町)の「戸」が「片」と誤ったなど、誤記も考えられる。

 
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