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博物館資料のなかの『富士山』
歌川広重 不二三十六景
3:武蔵小金井堤(むさしこがねいつつみ)
近接拡大した桜と対岸の桜に縁取られた窓から富士が見える。水平方向の玉川上水の流れと土手、垂直方向の幹によって重厚な画面になっている。桜は満開、花見客がぞろぞろ歩いている。 ※小金井堤(東京都小金井市) …小金井堤は、承応3年(1654)に完成した玉川上水が通る、下小金井新田地内に設けられた上水の堤防。元文年間(1736-41)に、川崎定孝によって桜が植えられたと伝えられており、「小金井桜」として江戸時代から桜の名所であった。付近の小金井橋からの夕照は、江戸近郊八景のひとつに数えられている。