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博物館資料のなかの『富士山』
歌川広重 不二三十六景
7:駿河冨士沼(するがふじのぬま)
富士沼(浮島沼)はそこから見る富士の大きさで知られるが、富士の絵の枠を突き破って山頂を描き、その巨大さを表している。富士沼を描くとき広重はこの方法をよく使い、『富士見百図』では、富士と沼とを俯瞰して、より写実的な描法を用いている。 ※富士沼(静岡県沼津市) …富士沼(浮島沼)は愛鷹(あしたか)山の南麓に広がる低湿地帯であり、古代・中世以来、海岸部の砂州上を通る東海道からの眺望により、景勝地となっていた。富士の麓には愛鷹山がそびえる。