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インデックス>富士山>歌川広重 不二三十六景

富士山


博物館資料のなかの『富士山』

歌川広重 不二三十六景

13:東都水道橋(とうとすいどうばし)

東都水道橋

神田川の土手から駿河台と富士、水道橋を渡る騎乗の武士が見える。広重が先行して手がけた『絵本江戸土産』5編にほぼ同じ構図の「水道橋」が収載されている。
『絵本江戸土産』全10編 は、広重が一枚物の錦絵を製作するために描きためておいた草稿を編集したもので、嘉永3年(1850)以降、広重の死後も続けて刊行された。富士の2シリーズと共通する場所も散見する。俯瞰して景観全体をとらえた構図が多く、広重の取材と錦絵への応用の過程を知る上で参考となる。

※三崎町(東京都千代田区)
…江戸の飲料水を確保するため、徳川家康が井の頭池(三鷹市)などを水源として築造させた上水道が神田上水である。上水が神田川を越える際には掛樋が設けられていたが、その西隣の橋が水道橋と呼ばれた。水道橋の先には三崎町の町並みと鎮守の三崎稲荷神社が見える。

 

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