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インデックス>富士山>歌川広重 不二三十六景

富士山


博物館資料のなかの『富士山』

歌川広重 不二三十六景

19:駿河薩岳嶺(するがさったみね)

駿河薩岳嶺

右手に海を見渡しながら薩■(土へんに垂)峠(さったとうげ)を上っていくと、左手から雄大な富士が姿を現す。その絶景に出会った瞬間を思い起こさせる構図である。峠の途中にある茶屋は眺めを楽しむのに絶好の場所であろう。空も海も濃い青が使われ、富士の黄色が際立って見える。

※薩■(土へんに垂)峠(静岡県静岡市清水区、由比町)
…薩■(土へんに垂)峠は駿河湾に面した東海道の難所で、南北朝時代には足利尊氏と足利直義との争乱、戦国時代には武田信玄と今川氏真、北条氏政との争乱の舞台となった。この一方、富士を望む景勝地としても知られ、多くの絵師が描いている。

 

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