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インデックス>富士山>歌川広重 不二三十六景

富士山


博物館資料のなかの『富士山』

歌川広重 不二三十六景

21:東都江戸橋日本橋(とうとえどばしにほんばし)

東都江戸橋日本橋

広重は日本橋を繰り返し描き、江戸城、魚河岸、富士山を添える一般的な画面構成も多いが、本図の主役は江戸橋であり、一つ奥の橋が日本橋である。江戸橋の上は人影も多くなく、魚河岸から天秤棒で魚介類を運ぶ行商人も、瓦版売りも、連れ立つ女性たちものんびりとしている。日本橋あたりの朝は早いが、辺りは朝霧に包まれて藤も江戸の町も朝日が当たっていない。

※江戸橋(東京都中央区)
…江戸橋と日本橋は、江戸城外堀と隅田川を結ぶ日本橋川に架かる橋である。日本橋の東に架かる江戸橋は隅田川や江戸湾(東京湾)の水運の拠点となり、両橋の間には、南岸に蔵屋敷、北岸に魚河岸があった。冨士の右側の山地は丹沢山地、その手前の森は江戸城を表している。

 

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