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博物館資料のなかの『富士山』
歌川広重 不二三十六景
24:東都木下川田甫(とうときねがわたんぼ)
一面に広がる田圃。雨上がりなのか通行人は手に傘を持っている。水が張られた田に、雪に覆われた冨士が映り込んでいる。絵のモチーフは遠くの林にわずかな家屋と白鷺と木々のみ。何の変哲もない田園を広重が選んだのは、実際に田植え前のこの風景を目にしたときの感動からであろうか。 ※木下川(東京都葛飾区、墨田区) …木下村、上・下木下川(きねがわ)村は、中川(古利根川)流域にあたり、現在は荒川方水路により南北に分断されている。