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歌川広重 冨士三十六景
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14:武蔵越かや在(むさしこしがやざい)
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うららかな元荒川の河畔の春。生まれたての緑と菜の花の黄色、花木の桃色、明るい春の息吹があふれている。川を下る船も岸辺を行く人々もゆったりとおおらかである。速筆で写実的に描かれた菜の花がさらに情趣を添えている。
※越谷(埼玉県越谷市)
…日光道中の越谷宿は草加宿(草加市)と粕壁宿(春日部市)との間にあり、17世紀はじめに設置された。宿の中央を中川の上流である元荒川が流れ、北(左岸)が大沢町、南(右岸)が越谷町となっている。本図は、大沢町付近から元荒川越しに富士を望む。 |
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