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富士山
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歌川広重 冨士三十六景
博物館資料のなかの『富士山』
歌川広重 冨士三十六景
17:相州三浦之海上(そうしゅうみうらのかいじょう)
張り出した三浦半島の断崖と、松が生えた岩場の向こうに、夕焼け空に映える富士を望む。吉祥図のように雅やかな情景である。幾艘もの舟が漁村へ帰っていく。中国瀟(しょう)川と湘(しょう)川の風景を題材とした画題である。広重は瀟湘八景にちなんだ「近江八景」「江戸近郊八景」を手がけており、いくつかの「遠浦帰帆」を描いている。
※三浦(神奈川県三浦市)
…三浦半島は相模国三浦郡にあり、江戸湾(東京湾)と相模湾を隔てる半島である。島のように描かれていることから、三浦半島の先端にある城ヶ島付近からの風景かと推測される。相模湾の奥には江の島が見え、さらに丹沢山地の大山が右側に描かれている。
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