■山梨の風土とくらし
山梨の多様な自然への働きかけや、災害との闘いを通して変化してきた人々の暮らしを、おおむね時代に沿って紹介します。
■自然の森の中で
世界に誇る山梨の縄文土器を紹介し、山梨の縄文文化が豊かな森林資源や自然との共生の中で培われたことを紹介します。
主な展示資料
・渦巻文土器(笛吹市釈迦堂遺跡出土)
・渦巻文土器(笛吹市桂野遺跡出土)
・縄文人の食生活を支えた木の実
■甲斐の誕生
山梨の基礎となった甲斐国がいつから歴史に登場するのか、そして古代においてなぜ国中・郡内を統合した国の領域が定められたのかを利用者のみなさんとともに考えます。
また、古代の国づくりの根幹になった仏教文化を象徴する国分寺や、条里制による土地制度の紹介を通じて、古代甲斐国の成り立ちや自然の開発について考えます。
主な展示資料
・甲斐国分寺関係資料
(鬼瓦、軒瓦、墨書土器など)
・甲斐国司解(正倉院文書 複製)
・「石禾」「井上」などの墨書土器
・銅造観世音菩薩立像
(甲府市東畑遺跡出土)
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■甲斐の黒駒
古代甲斐国は、「甲斐の黒駒」という名馬の産地として知られ、平安時代には信濃、上野、武蔵とともに天皇直属の牧場が置かれ、毎年都に馬を献上する駒牽が行われました。
古くから培ってきた山梨の人と馬との深いつながりと、豊かな自然が広大な牧場となり、多くの良馬を生み出したことを紹介します。
主な展示資料
・県内最古の馬歯 (甲府市塩部遺跡出土)
・壺鐙、轡などの馬具
(笛吹市古柳塚古墳出土)
・「牧」の文字が記された土器
(北杜市宮間田遺跡出土)
・駿河国正税帳
(献馬の記録、正倉院文書 複製)
■水に取り組む
山梨の人々は、度重なる水害を克服するために信玄堤などの独自の治水技術を発達させ、徳島堰などの利水事業を通じて、豊かな水の恵みを生み出してきました。
水に関わる人々のさまざまな歴史と同時に、そこから生まれた民俗や信仰や先人たちの水に取り組んできた姿を紹介します。
主な展示資料
・水害絵図
・治水に関する武田氏の朱印状
・雨乞いの祈祷書
・江戸時代の土木工事に用いられた測量器(複製)
■戦国からのメッセージ
『勝山記』に記された富士山麓の気候や、地震、洪水、雪代、凶作、戦争などの災害、農産物、経済活動などをとおして、戦国時代の郡内地方における自然と人、人と人との関わりについて紹介します。
主な展示資料
・『妙法寺記』写本
・徳川家康禁制
・筒粥神事の道具、占票
・筒粥神事の映像
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■山に生きる
山村のくらしを理解するために、山村にくらす人々が山の資源を利用して多様な生業を営み、山の生産物の流通を通して里や城下町と交流していたことを紹介します。
主な展示資料
・林業の道具をかたどった小正月のツクリモノ
・金山の採掘を認めた徳川家康の朱印状
・市川大門の紙漉小屋(模型)
・奈良田の焼畑(模型)
■里にくらす
里の生活を理解するために、里の人々が盆地や扇状地、丘陵地などの自然地形を活かしながら山梨を代表する産物を生み出し、人やモノのさまざまな交流があったことを紹介します。
主な展示資料
・ムラのくらしの様子(模型)
・千野村絵図
・ノラでの労働(模型)
・道祖神(複製)
■城下町の賑わい
城下町の成り立ちや役割を理解するために、甲府城築城の目的や甲府城下町の都市計画を紹介します。また、城下町で営まれた武家や町人の生活を紹介します。
主な展示資料
・甲府城の金箔鯱瓦
・甲府買物独案内
・甲府上水の木樋
・城下町の賑わいの様子(模型)
■変貌する景観
山梨を代表する産業であった養蚕・製糸業は女性の活躍に支えられていたことと、養蚕・製糸業の衰退による女性の社会的地位の変遷について紹介します。また、戦後、山梨の土地利用は桑園から果樹園が主流となり、それに伴って景観が大きく変貌したことも紹介します。
主な展示資料
・甲州の離縁状
・勧業製糸場関係の資料
・中央線電化記念写真帖
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