ぶどう栽培とワイン醸造は、山梨県を代表する産業のひとつです。
なかでも、甲州市勝沼町は、ぶどう発祥の地とされ、現在でもぶどう栽培とワイン醸造の中心地です。勝沼町では、以前からぶどう栽培と葡萄酒醸造に関わる資料の収集を行っており、その点数は500点以上を数えます。
平成18年1月、これまで建造物などに用いられてきた文化財の登録制度が、有形民俗資料にも適用されるようになりました。勝沼町が収集したぶどうと葡萄酒に関わる資料も、この時に初の国登録有形民俗文化財となりました。
展示した資料はどれも勝沼の人々に大切に使われ、ぶどう栽培と葡萄酒醸造の長い歴史を支えてきた道具です。これらの資料から、ぶどうとともに暮らしてきた人々の息遣いや、現在に至る技術の積み重ねなどを感じていただきたいと思います。
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