■これまでのシンボル展
No.006
江戸・大正・平成の「県史」編さん
期間:平成18年11月29日(水)〜平成18年12月24日(日) ※終了しました。
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来年度、平成2年度から進められてきた山梨県史編さん事業が完結し、全28編の郷土の歴史をひも解く『山梨県史』が完成いたします。
このように、郷土へ視線を注ぎ、現在に、そして遠い未来へ、私たちの郷土の姿を伝える事業が行われたのは、この平成の世のみならず、古くは江戸時代の『甲斐国志』や大正時代の県志編纂事業などがありました。
今回のシンボル展「江戸・大正・平成の「県史」編さん」では、こうした事業の成果である各時代の「県史」を取り上げ、過去から現在、そして未来へと語り継がれていく山梨県の歴史の一端をご紹介したいと存じます。 |
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展示資料の紹介
1 山梨の歴史の基本『甲斐国志』―江戸時代の地誌編さん―
「甲斐国志によれば・・・」、とよく引用される『甲斐国志』は、江戸時代に編さんされた甲斐国の総合的な地誌で、いわば 「江戸時代の『山梨県史』」です。完成は、文化11年(1814)、約10年の歳月を掛け編さんされました。 |
(1)『甲斐国志』(甲州文庫本)
(2)甲斐国志編纂資料
(森嶋家文書 都留市指定文化財)
(3)松平定能書蹟(右写真資料)
(4)甲斐国志案文
(5)甲斐国志編纂書上要項覚書
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2 郷土研究の潮流の原点―幻に終わった大正の「県志」編さん―
若尾財閥3代目の謹之助が大正4年(1915)に創設した修史事業。伝記『若尾逸平』を著した内藤文治良を会長とし、『甲斐叢書』をのちに編む赤岡重樹・広瀬広一らが編纂委員となった。監修中に関東大震災の影響で稿本を焼失。出資者の若尾家の没落もあり事業は中途した。 |
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(1)山梨県志資料目録
(2)山梨県志編纂会への協力依頼
(3)山梨県志編纂会趣旨規則
(4)おもちゃ籠(正編、補遺)
(5)甲斐叢書挿入図版見本・広告
(6)史蹟名勝天然紀念物調査報告
(左写真資料)
(7)甲斐志料集成原稿集
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3 完結間近の最新・最大の郷土研究の成果―平成の県史編さん事業―
昭和62年(1987)の文化振興協議会の提言に盛り込まれ、平成2年(1990)に県生活文化課に県史編さん担当が置かれ、『山梨県史』の編さんが着手されました。通史編・資料編・民俗と文化財編・概説編に分かれ、合計28編におよび、未刊は一部の通史編と概説編だけとなり、平成19年度に編さんが終了いたします。 |
(1)「山梨県史だより」第1号
(2)調査関係資料
(3)執筆原稿と校正
(4)『山梨県史』刊行開始ポスター
(5)『山梨県史』関連刊行物(右写真) |
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関連図書展示中!
シンボル展期間中、資料閲覧室にて、『甲斐国志』や『山梨県史』などの、展覧会関連図書を展示しています。どうぞお立ち寄りください。 |
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