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天津司舞の起源は古く、中世にまでさかのぼります。天津司舞で人形が演じている「田楽」という芸能は、平安時代に大流行していました。人間が舞っていた田楽をアレンジし、人形に舞わせてみたのが天津司舞というわけです。田楽自体は、現在も日本の各地で民俗芸能として伝えられていますが、人形田楽は天津司舞しかありません。天津司舞は、地上に残された唯一の人形田楽なのです。また、人形による芸能という意味では、日本最古の人形芝居のひとつとも評されています。
古くから伝わる天津司舞は、明治維新や度重なる水害、戦争の影響を受け、何度も中断を余儀なくされてきました。そして今も、感染症の影響を受け、2年間の活動休止をやむなくされています。
この展覧会は、天津司舞に関わる用具や記録類を展示し、継承の歴史と現状をご紹介する初めての機会です。今、さまざまな文化において、継承の危機が叫ばれています。ですが、わたしたちはなぜ、それを残したいと願うのでしょう。その文化とは、私たちにとってどのような意味を持つのでしょう。過去から現在にいたるまで、天津司舞の継承へと駆り立てられてきた人々の想いに触れ、「伝えたい」という想いの根底に迫ってみたいと思います。
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※令和4年の天津司舞の「奉納」は中止です。来年に期待しましょう。 |
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※新型コロナウイルスの感染拡大状況によって、展覧会や関連イベントの開催予定が変更になる場合もありますのでご注意ください。また、ご来館になられる方は、トップページの「来館されるお客様へ」の感染防止対策についてご確認のうえ、ご協力くださいますようお願いいたします。 |
■期間
令和4年5月28日(土曜)→6月27日(月曜) ※終了しました。
(休館日 毎週火曜日)
■時間
午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
■主催
山梨県立博物館
■観覧料
常設展観覧料でご観覧になれます。
■常設展観覧料
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通常料金 |
団体割引料金(20名以上)、
宿泊者割引 |
一般 |
520円 |
420円 |
大学生 |
220円 |
170円 |
※次の方は観覧料が免除となります。
・65歳以上の方
・小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
・障害者基本法第2条に規定する障害者の方、及びその介護をされる方
※宿泊者割引は、県内のホテルや旅館等に当日か前日に宿泊される方を対象とした割引料金です。
※無料、割引料金の対象となる方はそれぞれ証明できるものをご提示ください。
※定期観覧券(年間パスポート)もどうぞご利用ください。
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■展示内容 |
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天から降りきたる神々
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「往古、この地が草沼であったころ、天から12柱の神々が降りてきて舞い遊んでいた…」
甲府盆地の起源伝説である「湖水伝説」と天津司舞は、深く関わっています。由来伝承と歴史、あわせて「田楽」についてもご紹介します。 |
からくりのひみつ
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本来、組み立てや操法は、一子相伝の秘儀とされてきました。現在も、祭礼におけるからくりの公開はされていません。
今回、特別に御神体である人形を展示し、そのからくりをご紹介します。
一般公開は、これが初めてです。 |
古き用具たち
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県立博物館の調査により、江戸時代初期の奉納と思われる用具が再発見されました。
一般公開は、約60年ぶりです。 |
あの頃の天津司舞 |
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小瀬スポーツ公園建設以前、天津司舞の風景は菜の花に彩られた畦道とともにありました。
内田宏氏撮影による昭和30年代の写真とともに、なつかしい風景をお楽しみください。 |
未来の伝承者たちへ
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人形の操り方の練習の機会を増やすため、令和元年から2年にかけて、国庫補助事業による人形のレプリカ作成を行いました。活動休止中の今、地元に先駆け、本展覧会にてお披露目です。 |
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■関連イベント。 |
※新型コロナウイルスの感染拡大状況によって、展覧会や関連イベントの開催予定が変更になる場合もありますのでご注意ください。また、ご来館になられる方は、トップページの「来館されるお客様へ」の感染防止対策についてご確認のうえ、ご協力くださいますようお願いいたします。 |
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担当学芸員が展示の見どころを解説します。
■日時: ※すべて終了しました。
令和4年5月29日(日曜)、6月11日(土曜)、6月26日(日曜) 14時から(1時間程度)
■会場:企画展示室
※事前申込不要、常設展観覧券が必要です。 |
あそぼう!まなぼう!寺子屋ひろば
オリジナル紙芝居「湖水伝説 天津司の舞のはじまり」
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■日時: ※終了しました。
令和4年6月5日(日曜) 11時から(30分程度)
■会場:ロビー
■定員:6名
※事前申込不要(先着順)、参加無料 |
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■日時: ※終了しました。
令和4年6月18日(土曜) 13時30分から15時まで
■講師:丸尾依子(当館学芸員)
■会場:生涯学習室
■定員:30名
※事前申込不要、参加無料、当日12時30分より、ロビーで整理券を配布します。 |
※2019年県立博物館でのアウトリーチ公演時の写真です。今回の一部上演の舞台・演出とは異なります。
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天津司舞をモチーフとした現代演劇作品『ヤマガヒ』(2018年初演)の一部上演を、県立博物館で行います。
■日時: ※終了しました。
令和4年6月25日(土)午前11時30分から、午後3時30分から (各1時間程度)
■場所:博物館ロビー(予定)
※事前申し込み不要、観覧無料
※観覧者多数の場合は会場の整理を行うとともに、観覧場所の移動をお願いする場合がございます。
コンセプトブック『ココノソコ』プレゼント
各回先着20名様に、『ココノソコ』(『ヤマガヒ』コンセプトブック)を進呈いたします。
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【『ヤマガヒ』あらすじ】
とある山峡の地、とある森の中、
彼の地を求めて三方より彷徨い来たる人々が出逢う。
目前の湖が映し出すのは、この地への憧憬か、
忘却され得ぬ過ぎた日々か。
ここかしこ、そこかしこ、
集い離れて、追い出し追いやり、
この場所に住みつけるのは誰の者か。
湖底から覗く両の眼は、
涙に濡れるか怒りに沸くか。
土地と人、自然と人工、
流入と流出、今と昔。
それらを結び、その先へと示唆する物語。
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※『ヤマガヒ』は天津司舞や由来伝承そのものではありませんが、湖水伝説や、土地と人との関係性に注目して制作されました。
「 過去と現在をつなげ、未来を示すこと」や「 土地と人々との不可分性」、「『意思をもって』いまを選択していること」などが作品のベースにちりばめられ、天津司舞の継承にかかわる方々の想いや、それを取り巻く私達との関係性も想起させる内容となっています。
民俗文化財の「活用」の手法としても画期的かつ斬新かと思います。多くの方のご来館をお待ちしております。 |
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■リーフレット |
「天津司舞」展の解説リーフレットは、シンボル展会場で無料にて配布しております。
シンボル展「天津司舞」展 解説リーフレット
A4版、4頁、令和4年5月、
無料
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■ちらし |
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チラシPDFファイル(3.6MB) |
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