令和2年(2020)に日本遺産に認定され、ことし名勝指定100周年(特別名勝指定70周年)を迎える御嶽昇仙峡は、仙娥滝や覚円峰に代表される、自然の造形美をみることができる、山梨を代表する景勝です。すぐれた景観の地であるだけでなく、その最奥に位置する金峰山に対する山岳信仰や、かつてはわが国有数の産出量を誇った水晶とその研磨産業など、歴史・文化に関わる遺産も豊富であり、現在の甲府盆地の人々の命とくらしを支える豊かで清らかな水がめでもあります。御嶽昇仙峡をめぐるさまざまな歴史資料や美術作品を通じて、御嶽昇仙峡と地域の人々が守り、育んできた景観と、その文化の足跡についてゆっくりお楽しみください。