展示コーナー |
資料名 |
時代 |
展示の見どころ |
甲斐の誕生 |
駿河国正税帳(複製) |
奈良時代 |
甲斐から九州へ防人(さきもり)として派遣されていた人々の記録があります。(正倉院文書)※7月25日から展示
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甲斐の黒駒 |
甲斐叢記 |
江戸時代 |
江戸時代の甲斐の地誌。「甲斐の黒駒」の想像図が描かれています。※7月25日から展示 |
水に取り組む |
雨乞の弁
(あまごいのべん) |
江戸時代1860年(万延元) |
雨乞いの方法について書き記したものです。(甲州文庫) |
市川鰍沢方面河川氾濫絵図
(いちかわかじかざわほうめんかせんはんらんえず) |
大正時代 |
江戸時代の富士川洪水の惨状を伝える絵図。めくり式の絵図で、洪水の絵をめくると、洪水が起きる前の様子が描かれています。(若尾資料) |
山に生きる |
徳川家康朱印状(とくがわいえやすしゅいんじょう) |
室町時代
1582年(天正10) |
徳川家康が、黒川金山を採掘する金山衆であった田辺土佐守(たなべとさのかみ)という人物に出した証明書。田辺土佐守の領地と問屋の経営権が保証されました。(田辺家資料) |
佐野山御小屋注文書(さのやまおこやちゅうもんしょ) |
江戸時代 |
佐野山(さのやま)(南部町)に建てる山小屋の材料を書き上げたもの。佐野山は、幕府が材木などを調達する御林(おはやし)でした。(甲州文庫) |
佐野山御小屋見取図(さのやまおこやみとりず) |
江戸時代 |
佐野山に建てられた山小屋の図面。常設展の杣小屋(そまごや)の模型は、この図面をもとに再現されました。(甲州文庫) |
市川御用紙入札につき覚
(いちかわごようがみにゅうさつにつきおぼえ) |
江戸時代 |
江戸時代の市川大門村(市川三郷町)は紙漉き(かみすき)が盛んな地域で、幕府に紙を納めてきました。これらの紙は、入札によって一般に払い下げられたことがこの資料からわかります。(甲州文庫) |
里に暮らす |
おかぶと |
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五月の節句(せっく)の際に飾られたお面。これまで展示されていたものとは異なる「おかぶと」です。(上野晴朗氏収集資料) |
勝沼の葡萄棚写真(かつぬまのぶえどうだなしゃしん) |
明治時代 |
明治時代はじめ頃の葡萄棚(ぶどうだな)の写真。(甲州文庫) |
白柿製造法
(しろがきせいぞうほう) |
近代 |
白柿の作り方について記された本です。(甲州文庫) |
煙管入れ
(たばこいれ) |
近代 |
煙管と煙草を入れるためのものです。里の模型の人形に御注目ください。みんな煙草入れを腰に下げています。(大木家資料) |
新板凧尽
(しんばんたこづくし) |
明治時代
1883年(明治16) |
様々な凧(たこ)の絵が描かれています。(上野晴朗氏収集資料) |
城下町の賑わい |
高札(こうさつ) |
江戸時代
1868年(慶応4) |
昔の法令です。(飯嶋一郎氏収集資料) |
明治期の甲府城写真(めいじきのこうふじょうしゃしん) |
明治時代 |
明治時代の甲府城近辺の写真です。(井上家資料) |
矢来高札立直しに付入札(やらいこうさつたてなおしにつきにゅうさつ) |
江戸時代
1682年(天和2) |
模型で再現した甲府城下町の高札場(こうさつば)建て直しに関する文書。(甲州文庫) |
升屋の写真(ますやのしゃしん) |
近代 |
模型で再現した升屋(ますや)という大きなお菓子屋の近代の写真。模型と見くらべてみてください。(甲州文庫) |
菓子値段書上
(かしねだんかきあげ) |
江戸時代 |
升屋(ますや)で販売されたお菓子の値段に関する記録。有名な「月の雫(しずく)」などのお菓子について、年間200両(1200〜2000万円)もの売り上げがあったことが書かれています。(甲州文庫) |
変貌する景観 |
升屋の広告集
(ますやのこうこくしゅう) |
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山梨近代化のシンボルであった巨大製糸工場 甲府勧業場(こうふかんぎょうじょう)が描かれています。(甲州文庫) |
中央鉄道甲府ステーション石版図(ちゅうおうてつどうこうふすてーしょんせきはんず) |
明治時代
1903年(明治36) |
明治36年(1903)の中央線甲府駅を描いたもの。中央線の開通は長い間、県民から待ち望まれたものでした。 |
戦国からのメッセージ |
徳川家康禁制(とくがわいえやすきんぜい)
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室町時代
天正101582年(天正10) |
甲斐国に攻め込んだ徳川家康が、南松院(なんしょういん)(身延町)に出した文書。家康の軍が南松院に対して乱妨狼藉(らんぼうろうぜき)などを行うことを禁止したものです。(身延町 南松院蔵 山梨県指定文化財) |
川を彩る高瀬舟 |
商法便覧
(しょうほうびんらん) |
近代 |
近代の鰍沢のにぎわいぶりが描かれています。なお常設展示では、江戸時代の鰍沢河岸(かし)の一部がほぼ実物大で復元されているので、その迫力を味わってください。(甲州文庫) |
曳舟図
(ひきふねず) |
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船を人力で引き上げる船乗りたちの様子を描いたもの。江戸時代から明治にかけて、静岡から山梨にさかのぼるためには、軽トラックと同じ重さの船を人力で引張っていました。大変な重労働だったと伝えられています。(上野晴朗氏収集資料) |
道がつなぐ出会い |
富士図 英一蝶 筆
(ふじず はなぶさいっちょう ひつ) |
江戸時代
18世紀 |
江戸時代を代表する風俗画家である英一蝶(はなぶさいっちょう 1652〜1724)の作。遠くには富士山、手前には川渡りをする船の様子が描かれています。 |
大日本富士山絶頂之図 歌川貞秀 筆(だいにほんふじさんぜっちょうのず うたがわさだひで ひつ) |
江戸時代
1857年(安政4) |
富士山頂のお鉢巡りの参拝ルートを示した錦絵。右方に釈迦ヶ嶽、金名水、甲州吉田からの登り口、左方には剣ヶ峰、大日堂、銀名水、駿州大宮(富士宮市)からの登り口などが示されています。 |
滑稽富士詣 歌川芳虎 筆(こっけいふじもうで うたがわよしとら ひつ) |
江戸時代
1860年(万延元) |
御縁年の富士参詣の旅でおこった滑稽話(こっけいばなし)や失敗談を著した十冊の挿絵入り(さしえいり)版本。(甲州文庫) |
百富士 河村岷雪 筆(ひゃくふじ かわむらみんせつ ひつ)
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江戸時代
1767年(明和4) |
河村岷雪(かわむらみんせつ)が、各地から見た富士を百図に描き、俳句を添えた版本。ここに見える構図や発想は、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」や歌川広重の「冨士三十六景」にも影響を与えている。(甲州文庫) |
不二日記 (富士日記写本) 賀茂季鷹 著(ふじにっき かもすえたか ちょ) |
江戸時代
19世紀 |
国学者また歌人である賀茂季鷹(かもすえたか 1752〜1841)は、寛政2年(1790)に富士に登った際の紀行文。展示されているのは写本で、原本は、北口本宮冨士浅間神社に伝来している。(甲州文庫) |
人形(にんぎょう) |
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左右口(うばぐち)宿では、徳川家康から税制上の特権が認められたことを記念して、毎年七月に人形芝居のお祭りが開かれていました。展示はこのお祭りに使われた人形で、これまで展示されていたものとは異なるものです。(右左口区有文書及び関連資料一括 甲府市 宿区蔵 山梨県指定文化財) |
右左口村絵図
(うばぐちむらえず) |
江戸時代
1842年(天保13) |
交通の要所であった右左口(うばぐち)村を描いた絵図。(右左口区有文書及び関連資料一括 甲府市 宿区蔵 山梨県指定文化財) |
江戸文化の往来 |
川口村絵図
(かわぐちむらえず) |
江戸時代
1806年(文化3) |
江戸時代の地誌である『甲斐国志』編さんの際に提出された川口村の絵図。河口湖の北東部に位置し、鎌倉街道の要所とされ、富士参詣者でにぎわったと伝えられています。(森嶋家文書 都留市蔵 都留市指定文化財) |
群鹿図屏風 竹邨三陽 筆(ぐんろくずびょうぶ たけむらさんよう ひつ) |
江戸時代
1842年(天保13) |
江戸時代の山梨を代表する画家である竹邨三陽(たけむらさんよう)が描いた屏風。夏の林に遊ぶ鹿の群れ。落葉した冬の林で月光の下、体を休める鹿の群れが描かれています。(大木家資料) |
夏山遠望図屏風 竹邨三陽 筆(かざんえんぼうずびょうぶ たけむらさんよう ひつ) |
江戸時代
19世紀 |
夏山のみはらしがのびやかに描かれた屏風です。(大木家資料) |
転換期に向き合う |
皇国一新見聞誌(こうこくいっしんけんぶんし) |
明治時代 |
戊辰戦争の際にくりひろげられた柏尾山(かしおさん 甲州市)合戦の様子を描いたもの。(甲州文庫) |
甲府大功記
(こうふたいこうき) |
明治時代 |
戊辰戦争の際にくりひろげられた柏尾山(かしおさん 甲州市)合戦のいきさつについて記したもの。(甲州文庫) |
天保騒動の瓦版(てんぽうそうどうのかわらばん) |
江戸時代 |
天保7年(1836)甲斐一国をまきこんだ大騒動である天保騒動(てんぽうそうどう)のいきさつについて記したもの。(甲州文庫) |