■これまでのシンボル展
No.008 |
オオカミがいた山
消えたニホンオオカミの謎に迫る
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期間:平成19年2月6日(火)から平成19年3月18日(日) ※終了しました。
本展による調査成果
植月 学 2008 「甲州周辺における狼信仰‐笛吹市御坂町に伝わるニホンオオカミ頭骨をめぐって‐」『山梨県立博物館研究紀要』 第2集 (PDF:7.1MB)
植月 学 2009 「王勢籠権現の狼信仰」『山梨県立博物館研究紀要』 第3集 (PDF:1.98MB)
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平成15年、笛吹市御坂町の民家に伝わってきた頭骨がニホンオオカミのものであることがわかり、大きな話題を呼びました。この資料は現在、山梨県立博物館に寄託されています(上の写真)。
ニホンオオカミは、明治38年(1905)以来生存が確認されていない、謎の多い生物です。ニホンオオカミとはどのような生き物で、人との関係はどのようなものだったのでしょうか?本展では貴重なはく製や、各地に残された魔よけやつき物落としの頭骨、信仰関連資料や伝承から、こうした謎に迫ります。
御坂町のオオカミはなぜ現代に伝わったのか、本展はその謎解きにもなっています。ニホンオオカミの謎を探る旅にぜひご参加ください。 |
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■主な展示資料(予定) |
・山梨県発見のニホンオオカミ頭骨(笛吹市 個人 写真↑)
・ニホンオオカミはく製(東京大学農学部)
・ニホンオオカミはく製(和歌山大学教育学部 2/11-3/11の期間限定展示)
・関東甲信地方に伝わるニホンオオカミ頭骨多数
・三峯神社オオカミ信仰関連資料(埼玉県 三峯神社)
『観音院記録下書』(甲州周辺より御眷属拝借が起こったことを記す)
『日鑑』(お札によりコレラの難を逃れた甲州の村の記録)
『御眷属拝借指南』(お犬様を借りる際の指南書)
・狼絵陣羽織(埼玉県 個人 写真→)
・『暴瀉病流行日記』(幕末の甲斐国におけるコレラ流行と三峯のお札を含む対処法の記録)
・各地のオオカミお札
・縄文時代のオオカミ牙製装身具(市立市川考古博物館)
・オオカミ顎骨製根付け(埼玉県 個人) |
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ニホンオオカミはく製(東京大学農学部) |
まじない用のオオカミの骨・数珠・御札版木(東京都) |
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各地の神社で配られていたオオカミのお札 |
つき物落としに利用されたオオカミ頭骨(埼玉県) |
オオカミはく製以外の写真 撮影:塚原明生 |
■「オオカミがいた山」展の内容を分かりやすく解説したパンフレットの販売
こちらをごらんください。 |
■本展の開催準備のために各地で行った資料調査の様子
こちらをごらんください。 |
■本展の調査成果を研究紀要に掲載しました
こちらをごらんください。 |
関連イベント ※すべて終了しました。
●特別講演会
「取材10年−ニホンオオカミの謎を解く」
雑誌『SINRA』連載「山根一眞の動物事件簿 狼」の筆者が、海外のニホンオオカミはく製調査を含む取材経験をもとに、ニホンオオカミの謎に迫ります。
講師:山根一眞 氏(ノンフィクション作家)
日時:平成19年3月11日(日) 午後2時から3時30分
会場:県総合教育センター 大研修室(博物館となり)
申込不要、聴講無料です。お気軽にご参加ください。
●わいわいミュージアム「消えたニホンオオカミをさがせ!」 <終了しました>
展示室に残されたニホンオオカミの足跡をたどるとそこには・・・
日時:平成19年2月11日(日)午前10時30分から午後4時30分(受付随時)
会場:博物館エントランス・ロビー集合
申込不要・常設展観覧券が必要です。
●学芸員によるギャラリートーク <終了しました>
日時:平成19年2月17日(土)、25日(日)、3月3日
ともに午後1時30分より40分程度
会場:シンボル展示室入口集合
※申し込み不要です。お気軽にご参加ください。(常設展観覧券が必要です)
お問い合わせ先:山梨県立博物館 企画交流課 055-262-1278
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