山梨県立博物館 かいじあむ
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10 山に生きる

 
「戦国からのメッセージ」展示室写真 山村のくらしを理解するために、山村にくらす人々が山の資源を利用して多様な生業を営み、山の生産物の流通を通して里や城下町と交流していたことを紹介します。

展示資料

資料名
時代
所有
指定
資料解説
焼畑衣装(再現品) 昭和時代 山梨県立博物館
  
1950年代頃、奈良田(早川町)で焼畑を行う際に着用していた仕事着の再現品。
枡・焼き鏝(やきこて) 明治以降 山梨県立博物館   奈良田(早川町)でかつて行われた焼畑に使用された枡と道具にイエジルシを付ける焼き鏝(深沢家資料)
大鋸 昭和時代 山梨県立博物館
 
材木を伐採するために使用した鋸。
下芦川村産物取調帳(太田家文書) 明治6年
(1873)
山梨県立博物館   下芦川村(市川三郷町)の作物や生産品を書き上げたもの。米の生産はわずかで、麦・豆・稗・粟・黍などの雑穀が中心であった。また清太夫芋(ジャガイモ)や蒟蒻なども栽培していることが記されている。
山畑売渡証文(甲州文庫) 万延元年
(1860)
山梨県立博物館   小形山村(都留市)長畑の山畑を同年12月から元治元年(1864)までの期限付きで売ることを記した証文。大豆2合と記されており、この山畑では大豆が栽培されていたことがわかる。
川合村年中煎茶呑高書上(甲州文庫) 江戸時代
(18世紀か)
山梨県立博物館   ある1年の間に川合村(現上野原市)で消費された煎茶の量を書き上げたもの。人口が388人の川合村において、相模国(現神奈川県)産の茶22石4斗3升4合2勺、俵に直すと44俵4斗3升4合2勺、駿河国(現静岡県)富士産の茶12俵5斗7升3合7勺を消費したという。
覚(茶運上請取につき) (甲州文庫) 宝暦12年
(1762)
山梨県立博物館   江川太郎左衛門英征の手代柴喜多右衛門が、川合村から茶運上として銭2貫49匁4分と銀7匁7分を徴収した際の領収証。
楮荷物継送り差留訴状と済口証文(甲州文庫) 文化11年
(1814)
山梨県立博物館   市川大門と西嶋村の紙漉人らが、鰍沢河岸問屋弥左衛門が河内領で産出された楮・三椏を信濃国(長野県)や駿河国(静岡県)へ輸送することを差し止めを求めた訴訟についての和解書。河内下領や駿河国であらたに紙漉を営む者が増え、原料高の製品安になり、市川大門や西嶋村などの古来からの紙漉地の経営を圧迫していた。
甲州金(一分金)(甲州文庫) 江戸時代 山梨県立博物館
 
戦国時代以来、金山が多数存在した甲斐国で独自に流通していた甲州金と呼ばれる貨幣。
林業の道具を象った小正月のツクリモノ 現代 山梨県立博物館
 
南都留郡道志村の林業を営む家で、毎年小正月に、仕事が順調なことを祈願して作られる飾りもの。大鋸など林業の道具が象られている。


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